営農状況

畑作

主要産業の一つである稲作は、入植当初の焼き畑から機械化(陸稲)を経て、水田化の時代に入りました。サンフアン移住地における水田化は、安定した収量の確保という利点だけでなく、旧耕地を再利用する意欲につながり、土地の恒久的利用という観点からもプラスの効果を得ることができました。


大豆はボリビアの外貨を稼ぐ重要な作物です。サンフアン移住地においては、冬作の主要作物として栽培されており、農協では養鶏の飼料用原料として買い取ります.

養鶏

養鶏はサンフアン移住地の経済を支える重要な産業です。鶏卵の売れ行きは年間を通じて波がありますが、比較的安定した収入を得ることができます。
現在、73名の組合員が養鶏を営んでおり、1戸当たりの平均飼育羽数は約12,000羽です。

農協はヒナの配達に始まり、飼料の供給、鶏卵の集荷までを行いますので、養鶏農家では、飼育プログラムに沿った餌の給与、ワクチンの接種などを行い、出荷する前に重量別で選卵し、輸送用のパッキンに箱詰めを行います

牧畜

ボリビアの肉牛飼育は、広い草地に牛を放牧するという粗放的な方法で、1ヘクタール当たりの平均飼育頭数は1頭から1.5頭です。
現在、肉牛を飼育する組合員は約30名で、飼育頭数を合わせますと8,000頭程度になります。

肉牛飼育は、安定した収入を得られることや、畑作との組み合わせで地力維持の効果が期待できることから、農家の関心が高まっています。

永年作物

組合員の柑橘類など永年作物の栽培面積は約1,100ヘクタールに及び、ポンカン以外ではオレンジ、レモンが栽培され、熱帯果樹ではマンゴやパパイヤなども栽培されています。

10数年前に、農協が中心となって栽培を推進し、組合員の果樹園で植えられたマカダミアナッツが、長い生育期間を経て、今では立派な実をつけています。
現在、組合員の栽培面積は380ヘクタールで、2002年、北米向けに輸出を開始し、現在に至っています。